『地球の木』とは?

『地球の木』とは?

少数民族、貧困家庭の少女たち、開発のため暮らしが脅かされている村人たち・・・。

アジアの途上国へ押し寄せる経済開発の波は、このような弱い立場におかれた人びとを更なる貧困へ追い込んでいます。『地球の木』はこういった人びとが自ら力をつけて、困難な状況を改善し、住民主体の地域づくりを行えるように、現地のNGOパートナーと協力しながら支援を行っています。

また、日本に住む私たちが、同じ地球市民としてつながりながら、貧困・人権・環境破壊などの問題と日本との関わりを考え、私たちの暮らしを見つめなおし、広く社会に発信することを『地球の木』の役割と考えています。

きっかけはアフリカの飢饉ききんでした

1980年代半ばに起きたアフリカ・エチオピアなどの飢饉に対して、生活クラブ生協神奈川の有志が「一食カンパ運動」の募金活動を行ったことがきっかけです。その後も、世界で起こっている飢餓や貧困の背景にある構造的な問題を考える活動を継続し、飢餓にあえぐフィリピンネグロス島から 無農薬のバナナを輸入して、現地の人たちを支えようという取り組みも始まりました。そして、生活クラブの運動グループとして1991年に「グローバル市民基金 地球の木」が誕生しました。

ランチ1食分の国際協力です

『地球の木』では「月にランチ1食分500円」の会費で誰にでもできる国際協力をかかげ、アジアの国々で市民と市民が手を結ぶ草の根の支援活動をおこなってきました。

これまでラオス、フィリピン、カンボジア、ネパールで主に農村開発や子どもたちへの支援、女性への識字教育支援など実施してきました。その後1999年、それまでの活動を元に、社会的信頼を得て一層の充実を図ろうと「特定非営利活動(NPO)法人 地球の木」として新たな歩みを始めました。

さらに2010年には、税の優遇措置が受けられる認定NPO法人認証を取得して、より多くの方々が身近に『地球の木』の国際協力にご参加・ご支援いただけるようになりました。

神奈川県ホームページより引用
横浜市ホームページより引用

現在、『地球の木はこのような活動をしています

海外支援プログラムと地球市民活動は国際協力の両輪です。

現地での支援活動だけでは途上国の問題は解決しません。日本に住む私たちが、同じ地球市民としてつながりながら、平和や貧困・人権・環境破壊などの問題と向き合い、私たちの暮らしのあり方を見つめなおし、変えていくことも、私たちにできる国際協力と考えています。

海外支援プログラム

『地球の木』の支援プログラムは、現地で活動するNGOとの協力で行われます。経済発展は必ずしもすべての人々を豊かにするものではありません。経済的恩恵から取り残された人たちは、さらに困難な状況に陥っています。しかし問題解決のためには、現地の人たちが元気になり、力をつけていくことがなによりも重要です。

『地球の木』では、以下の原則に基づき、現在 ネパール、 カンボジア ラオス で 支援プログラム( 海外支援プログラム )を実施しています。

  • 住民自らが決定し実施する参加型活動であること
  • 村の伝統的な暮らしや環境を守ること
  • 現地との交流を通じて相互の学びあいを大切にすること

国内活動(地球市民活動)

報告会、出前講座、学習会などを通して、支援地が抱える問題や国際協力活動で学んだことを日本の皆さんに伝え、地球市民の視点から「私たちがなすべきこと」を考える活動を行っています。

緊急支援

世界各地で起こる戦争や災害、人権侵害などで緊急事態に陥った地域に対して必要に応じて緊急支援を行います。現地で迅速な緊急支援や復興支援に貢献しています。

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